サヴァン症候群っていうのは病気じゃなくてひとつの個性なんだ
またしてもテレビネタで失礼します。
先日「いつやるの? 今でしょ!」の林先生の番組で脳についての話題を取り上げていて、サヴァン症候群についてやっていました。
キム・ピークという9000千冊の本を暗記したといわれている男性がいるのだそうです。
この方はサヴァン症候群だったらしいのですが、検査をしてみたところ、右脳と左脳の間を隔てている「脳りょう」というものがなかったんだそうです。
それがその超人的な記憶力に関係しているとか。
けれどサヴァンの人はすべて脳りょうがないのかというとそれは違うようで、つまりは脳りょうがないことがサヴァンになる原因にはならず、いまだにどういったことから起こるものなのかは解明されていないのだといいます。
時折、とてつもない才能を持って活躍しているサヴァンの人の話を目にするたびに、あんな才能が自分にもあったらな、などと考えていたこともありましたが、今回この番組の中である言葉を聞いたことで、その意識は消え去りました。
サヴァンの人は
覚えているというよりは
忘れることができない
これは・・・つらい。
とてつもなくつらいことです。
だって人生に起こったどんなひどいことも忘れることができないんでしょ。
人間が生きていられるのって、忘れることができるからであって、逆にいえば、忘れることができるから生きていられるともいえるわけで・・・。
あと、デレク・パラヴィチーニっていう一度聴いただけで音を覚えてしまう人も出ていたのだけれど、あの人は頭の中で延々と音楽が鳴り続けている状態らしい。
これもまた、つらい・・・。
飛びぬけた才能があるということの代わりに、差し出しているものの大きさを思うと、自分のような凡人はこれでいいのかもしれない、そう思ったのでありました。
ちなみに、もうひとつ素敵な言葉があったので。
タイトルにもしましたが、
サヴァン症候群というのは、症候群と呼ばれてはいるけれど、病気ではありません。
サヴァンはひとつの個性なのです。
だそうです。素晴らしい個性です。